企業等データ
| 設立 | 1952年4月(創業1905年) |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県名古屋市北区黒川本通4-25 |
| 従業員数 | 40 |
| URL | https://abe-kk.co.jp/ |
|---|---|
| 資本金 | 4000万円 |
| TEL | 052-911-6311 |
事業者紹介
明治38年創業、建築と誠実に向き合ってきた工務店
阿部建設株式会社は、明治38年創業、昭和27年設立の建設会社である。「誠実な建築」を理念に掲げ、長年にわたり地域に根差した住まいや建築に向き合ってきた。代表取締役の阿部一雄は、事故をきっかけに車椅子ユーザーとなり、当事者としての視点と建築士としての専門性を併せ持つ立場から、バリアフリーやユニバーサルデザインの重要性を強く認識している。こうした経験を背景に、建設業の枠を超え、誰もが安心して社会参加できる環境づくりを目指した新たなサービスとして、全国バリアフリー情報公開プロジェクト「IKKEL」を立ち上げた。
サービスの経緯と目的
設備ではなく「判断できる情報」が足りなかった
障害者や高齢者にとって、宿泊施設選びの最大の課題は情報不足である。公式ホームページを確認しても判断できず、電話やメールで直接問い合わせを行わなければならない現状が、旅行を諦める要因となっていた。阿部自身も「バリアフリー対応」と記載された宿泊施設で、実際にはトイレや浴室が使用できない経験を重ねてきた。問題は設備そのものではなく、泊まる前に判断できる情報がないことであると気づき、利用者自身が安心して選択できる環境の構築を目的として、IKKELを開発した。
サービスの特徴と独自性
現状をそのまま可視化し、判断は利用者に委ねる
IKKELの最大の特徴は、宿泊施設のバリアフリー状況を3D画像と実測データで公開し、現状をそのまま可視化している点である。良し悪しの評価は行わず、必要最小限のテキスト情報と寸法を提示することで、判断を利用者自身に委ねている。車椅子ユーザーであり建築士でもある代表の視点を生かし、バリアフリーコーディネーターによる建築的知見を反映している点も独自性である。さらに多言語対応により、国内外の利用者が比較・検討できる仕組みを実現している。
サービスの成果・社会や地域に対する影響
1年で95施設、共感が広がる情報インフラへ
IKKELは開設から1年で掲載施設数95件に拡大し、多くの宿泊事業者から共感と支持を得ている。多言語対応により海外利用者も増加し、Google検索においても関連キーワードで上位表示されるなど、施設の認知向上に寄与している。利用者にとっては、旅行を諦めず「行きたい場所」を選べる環境が整い、施設側にとっては問い合わせや説明負担の軽減につながっている。また、得られた知見は建設業にも還元され、バリアフリー改修や改善提案を通じて、地域全体の受入環境向上に貢献している。







