介護

社会福祉法人フラワー園

認知症カフェと連携した「こども未来食堂」

認知症カフェと連携し、地域で子供の成長を見守る、
子供の未来を明るいものにするきっかけの場となる「こども食堂」の運営。

企業等データ
設立1991年9月1日
所在地愛知県名古屋市中川区尾頭橋四丁目10番18号
従業員数130名
URLhttp://flower1991.com
資本金-
TEL052-321-2251
事業者紹介
高齢者を含む、そこに住む方々の“住みよい地域”をつくる仕事

社会福祉法人フラワー園は「高齢者を含む、そこに住む方々の“住みよい地域”をつくる」を挙げて、日々の事業に取り組んでいる。
【主な事業】
特別養護老人ホームフラワー園・ショートステイフラワー園
フラワー園デイデイサービスセンター
フラワー園居宅介護支援事業所
特別養護老人ホームあんのん・ショートステイあんのん
デイサービスセンター西日置フラワー園
ケアハウスほっとはっと

サービスの経緯と目的
住みやすい街づくり

認知症カフェは、認知症の方やそのご家族とともに地域住民の方など認知症に対する理解を深め、誰もが気軽に集える場として運営。その認知症カフェに「楽しい食事」や「多世代交流」、「体験」を通して、子供たちへの未来への懸け橋となることを目指し「こども未来食堂」を展開。
「こども未来食堂」では、食事の提供だけではなく、体験として園芸、小物つくり、勉強会、職員や地域住人、学生など様々な大人との関わりから、当法人の強みである「高齢者福祉」をトッピングすることにより、多世代交流の場から、住みやすい街づくりを目指している。(認知症カフェ「西日置茶屋」・こども食堂 「こども未来食堂」)

サービスの特徴と独自性
本質を捉えたサービス展開

多くの認知症カフェでは、認知症予防活動とした運動講座などを行っているところがほとんどである中で、当法人の認知症カフェでは、認知症になった後においても、地域で支え合って暮らせるよう地域の方にも参加してもらいながら正しい理解と知識を深めてもらうための講習会にも力を入れている。
今回、サービスの拡充として行う「こども未来食堂」は、様々な事業者が展開し、話題になっているが、「食事を提供する」という手段のみに捉われているところが多いように感じている。
そこで、当法人では、「こども食堂」の本来の意義である、孤食を防ぐこと、大人との繋がり、地域コミュニティの構築を視野に入れ、当法人の強みである「高齢者福祉」をトッピングして展開し「こども未来食堂」の運営をしている。

サービスにおける生産性向上のポイント
「楽しみ」と「煩わしさ」の共存

当法人は、社会福祉法人であることから、生産性向上の効果については営利企業のような売上高や利益率などの指標ではなく、認知症カフェの満足度として利用者数を効果の指標とした。
認知症カフェについては、平成28年から開始し、当法人の2施設で運営。
開催回数は1つの施設で1回/月。平均で20~30人の参加となっている。
年間で1施設200人を超えるなど増加傾向にあり、着実に地域の方、ボランティアの方の理解が深まり事業に広がりを見せている。
また「こども未来食堂」は、平成30年9月に事業開始となり、これまでに3回実施したところであるが、運営・来場関係者は延べ92名であり、今後も認知症カフェの利用者数の増加とともに「こども未来食堂」の参加者も比例して増加していくことが見込まれている。
利用者へのアンケート結果からも、86.9%以上で「認知症カフェ」や「こども未来食堂」について満足しているとの評価を得ている。
<カフェの利用者> (単位:人)
年度 H29 H28 H27
利用者 228 183 79

サービスの成果・社会や地域に対する影響
ひとりひとりの意識が変わる

認知症カフェでは、認知症になっても地域で支え合って暮らせる「街づくり」の役割を担い、「高齢福祉」と「認知症」など高齢者社会が抱える問題に対し地域に開かれたコミュニティの場として運営。
上記、連動開催により「多世代交流をしてください」という強制的な概念ではなく、参加者である子供や高齢者が「イベント前後の30分だけお手伝いしていこうかな」という自然な交流の形を演出できている。
こども未来食堂には、西日置茶屋の参加者がボランティア参加、西日置茶屋には、こども未来食堂参加者がボランティア参加している。また、こども未来食堂の運営者の中に大学生が入っており、企画・運営をともに創り上げている。文字通りすべての世代が関わり、参加者を含めた「共催」を実現している。

今後の展望
社会福祉法人の使命

次世代認知症カフェとして、新たな利用者サービスである「こども未来食堂」を軸に事業展開することにより、「地域で子育て」、「地域で人づくり」、「地域で人を支える」コミュニティの場を目指して活動を行っていきたいと考えている。
また、教育機関や民間団体との連携により、様々な「経験」を子供たちにプレゼントできる、そのような場所を目指す。
そして、当法人の主事業である介護事業においても、認知症カフェを軸に事業を展開していくことにより、多くの方から「フラワー園が必要」とされ、「お年寄りの暮らしを支える」、「人による介護の追求」といった理念の実現に向けて努めていきたい。

コメント

社長・担当者からの一言

地域に根差した社会福祉法人の取り組みとして、今後は、他の社会福祉法人を始め高齢者支援施設など、全国各地で同様の事業が実施されることを期待して模範となるよう事業実施に努めていきます。ゼネラルマネージャー・特別養護老人ホームあんのん施設長 吉田貴宏

お客様の声

「思っていたイメージとは違いスタッフが優しく、明るく、楽しく、親しみやすいと感じた」「日頃は何もしていない。でも、ほかの人と一緒に参加できたから生きる喜びを感じられた。元気が何よりだと思う」「子供との時間は自分にはもうないと思っていたけど、これからの楽しみが増えた」 等

※このページの情報はすべて2019年1月現在の情報です。

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