企業等データ
設立 | 1993年4月30日 |
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所在地 | 愛知県北名古屋市北野八竜前24番地 |
従業員数 | 15人 |
URL | http://marugotogenmai.com/ |
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資本金 | 1,000万円 |
TEL | 0568-22-5710 |
事業者紹介
積極果敢に新しいテーマにチャレンジ
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当社は、米の卸し、加工、小売をしている企業である。通常の米の販売店は、JA(農協)を通して米を購入し販売するのに対し、当社はこだわりの米を生産する全国の農家と直接契約し、販売している。このビジネスモデルは、平成19年の優良経営全国コンクールにおいて「農林水産大臣賞」を受賞した。また新しい玄米食である「まるごと玄米」を開発し、自社で生産、販売を開始した。「まるごと玄米」とは、玄米を原料にして生産した団子状の食品である。米本来の旨味を残しながらもちもちとした食感で食べやすく、無添加で栄養価も高いことからお客様に好評である。介護施設・給食・ホテルを中心に採用されて順調に売上を伸ばしており、当社売上の約40%を占めるまでになっている。
サービスの経緯と目的
玄米をもっと世の中に広めたい
老人介護施設の栄養士より、「施設に入っている高齢者は、食べることが一番の楽しみであるが、介護食品は栄養を重視されており味がおいしくなく食が進まない。」と相談があり、過去に玄米を活用した玄米団子等を開発した実績がある当社に、おいしくて栄養価が高く調理のしやすい食品を作って欲しいという要望があった。
そこでお子様から高齢者まで幅広い年齢層においしく玄米を食べて頂きたいという思いで商品を新たに開発。品質の高さから老人介護施設から学校給食、ホテル、外食。一部海外ホテル等幅広い分野で販売を開始。好評を頂いている。
サービスの特徴と独自性
誰もがおいしく食べられる玄米食
①おいしくて食べやすい
お餅のような団子状になっており、見た目がよく仕上がっている。また、玄米の自然の甘みにより実際においしい食品である。加えて玄米を独自の潰し工法を行うことで、とろけるような、お餅を食べているような柔らかい食感を実現している。これにより高齢者でも容易に美味しく食べることが可能である。
②栄養価が高くバランスがよい
炊飯する前に玄米を発芽させ「発芽玄米」にする。発芽玄米にすることで、高い玄米の栄養価を更に高める。特に高齢者に必要な栄養素である「ギャバ」の量が多くなる。
③調理しやすい
冷凍のまま入れるだけで調理がとても簡単である。煮込みすぎても形が崩れず、スープの具材、肉じゃがの具材、スイーツの具材等、様々な用途に使用することができる。
サービスにおける生産性向上のポイント
設備の導入による生産性向上
新商品の発売当初は、熟練の職人による長時間の手作業が必要不可欠であったが、生産性を高めながら労働時間の短縮に取り組むため、新たに自動成型・自動配列のロボットを開発し導入したことで、労働時間が2/3に短縮された。現在は熟練の方ではなく、誰でも仕事ができる体制とすることができるようになり、生産性が300%向上した。新商品の相乗効果で米の売上も約110%と上がっており、会社全体の売上が約140%アップしている。
サービスの成果・社会や地域に対する影響
誰もが働きやすい環境に
地元より65歳以上の従業員を4人雇用した。
また働き方改革として、ライフスタイルにあわせた柔軟な働き方を取り入れている。65歳以上の従業員は出来る限り早い時間帯に働きたいことから早朝に労働を行い、子育て世代では、子供が学校に行ってから出勤し、学校が終わる前までに帰宅。仕事の掛け持ちを行っている人は、昼過ぎから夕方までと、時間の制約にとらわれない多様な働き方を可能にし、人材の確保にも繋げている。
今後も生産量の増加が予想されることから、特に地域の女性やシニア層の人材の新規雇用を積極的に行っていく。
今後の展望
農家と連携し地産地消の推進
新たな取り組みとして愛知県全域の学校給食の納入も開始している。高齢者でも食べることが出来る安全度の高さと美味しさ。栄養価の高さから大変評判である。現在は愛知県の中でも産地にこだわった原料を使用している。例えば豊田市であれば、豊田市産のお米を使って製造を行い地産地消を進めている。米の仕入れは本業である米穀業の仕入れルートを最大限活用し、地域の食育にも繋がっている。
この学校給食の取り組みは他県からも注目されており、現在は岐阜県・埼玉県でも同様に学校給食へ提供を行っている。更に他県からも要望が続いている。更なる生産性の向上を行い順次対応を行っていく。