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【審査委員長賞】株式会社オーケーエス

製造業の生産工程に対応した作業補助器具の提供による支援

一般的には金属やプラスチックで製作される機械加工の補助部品「治具(じぐ)」を「木」で製作することで製作時間を1/5に、コストを1/2にした製造現場に向けた木製治具提供サービス。

企業等データ
設立1977年9月1日
所在地岡崎市日名南町4番地12
従業員数17名
URLhttp://www.oks-web.co.jp
資本金1000万円
TEL0564-22-1366
事業者紹介
創業72年。大手自動車関連メーカーの信頼に応える技術力が強み。

自動車業界で治具製作40年。大手自動車メーカーの一次メーカーと直接取引し、ほぼ100%のシェアを担う。常にお客様の側に立ち、多様なニーズに応える提案・製作が信条。40年間培ってきたノウハウにより、木のみならず金属やプラスチックの併用、手加工とCAD/機械加工を併用し、お客様の求める材質、工法、耐久性を満たすベストな提案・製作を自負している。提案⇒設計⇒製作⇒納品のワンストップサービスが可能で長年の匠の技術と最先端のデジタル技術のハイブリッド・テクノロジーが一番の強みである。

サービスの経緯と目的
治具を「木」で製作し、製作時間・コストを1/2に。作業効率・安全性もUP

自動車部品関連の仕事が売上の99%を占めていたため「100年に1度のパラダイムシフト」と言われる自動車業界の動向、浮き沈みに左右されないよう、別業界へ新規参入することを目的に同サービスを考案。
製造業において製造や加工の精度を上げ時間を短縮するために不可欠な補助部品「治具(じぐ)」。金属やプラスチックでの製作が一般的だが、図面を一度コンピュータに取り込みCADでのモデリング後に機械加工を行うため最低でも3~5日間を要する。しかし木製で治具を製作する『治具革命』なら、図面さえあれば人の手で即日製作に着手できるためわずか1日で完成させることが可能。製作時間を金属やプラスチックの1/5に、人件費や材料費などのコストを1/2にした。

サービスの特徴と独自性
「治具=金属・プラ製」という常識を覆す木製治具の活用

治具を製作する企業は多数存在するが、金属加工機やプラスチック加工機では木を削ることはできない。「木製治具」の提供は全国でも稀有な存在である。また治具の軽量化も『治具革命』の特長のひとつ。鉄製の治具に比べて重量は80%カット。これまでフォークリフトで交換していたような治具も人の手で運搬可能になるため、作業効率も格段にアップ。また、軽量のため女性や高齢者でもラクに作業ができるため多様な人材の活用にも期待できる。また、木製治具は軽くやわらかいため、万が一落下させてしまった場合も大きな事故につながらず、安全面でも優れていると言える。

サービスにおける生産性向上のポイント
複数社と新規取引による売上増と社員のモチベーションアップ

展示会への出展で大きな注目を集め、100社以上と商談。東証一部上場の大手電機機器メーカーとの直接取引を含む複数社との取引につながり、月間50万円の売上純増となった。他にも自動車部品メーカー、バイク部品メーカー、オフィス機器メーカーと商談が進行中。普段は製作に従事する社員が展示会に参加するようになり、直接顧客の声を聴き、率先して営業してくれるように。社員が直接顧客と打ち合わせを行い、仕様を決定する上流部分から携わるようになったことでモチベーション向上や自信の醸成にもつながった。製作する際もお客様の顔が浮かぶことが働きがいにもなっている。

サービスの成果・社会や地域に対する影響
「製造業=サービス業」という価値観を確立したい

木で治具を製作することは弊社の長い歴史のなかでは日常であったが、視点を外に向けることで、それが他にない自社の強み、価値だったと気づくことができた。同様に、どんな企業であっても長年支持してくださる顧客がいるかぎり、そこには他社にない強みがあり、その強みが必ず新サービスの種になることを訴えたい。世間的には「製造業=サービス業」という認識はないだろう。しかし、今回弊社が実証したように製造業であっても自らの技術やノウハウを活用すれば「サービス」をつくることができる。製造業界にとって、あるいは中小企業にとって何らかのきっかけになり、発展や成長に繋がると確信している。

今後の展望
効率改善の需要を痛感。足を止めることなく新たなサービスの展開へ。

『治具革命』を通じて生産性や品質の向上が求められる製造現場においては、弊社が72年間培ってきた効率改善ノウハウにニーズがあることを痛感。現場の改善提案の問い合わせを多数いただいていることから、安全性、正確性、効率化の事例紹介集を集めた新サービス「JIG-PRO」を19年12月に開始。木製だけでなく、金属製、樹脂製、プラスチック製などさまざまな材料を使用し、効率改善サービスを展開する。治具の存在、必要性を訴求することで新たなニーズの掘り起こしにつなげたい。20年4月の機械要素技術展(名古屋)に出展し、さらなる発展を目指す。

コメント

社長・担当者からの一言

展示会への出展など発信により「自信」が「確信」に変わった。また、今回の取り組みを機に「働く場」としてより製造業に目を向けてもらえるよう、地元で「OKAZAKI就職・転職応援し隊」という活動も開始。製造業の地位向上にも貢献したい。代表取締役 太田 裕一郎

お客様の声

A社:「治具を木でつくる」発想がなく驚いた。B社:すぐ現場で使用できるため、ありがたい。C社:取引企業が廃業することになり焦ったが安心した。D社:治具製作だけでなく効率改善なども相談できる。E社:木は軽くて安全なので安心して使える。

※このページの情報はすべて2020年3月現在の情報です。

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